pgrobertのブログ

好きな音楽や美術について。ときどき脱線。

クイーンのこと。

おととい11月24日はQueenのボーカル、フレディ・マーキュリーの命日。

自分が生まれた時には既にこの世の人ではありませんでした。

中学校に上がる時に「プライド」が放映されていて、ドラマは見ていませんでしたが何故か'Jewels'は家にあって文字通り飽きるくらい聴き込んだのが、クイーンとの出会い。

以来15年間、ずっと好きなアーティストであり続けています。


さて、そんなクイーンの曲の中から、個人的名曲15選をお送りします。



15. Drowse ("A Day at The Races"収録)

ロジャー作でボーカルも彼。邦題「さまよい」。
今まで彼が作ってきたハードロック然とした曲からは一転、全体的にユルいムードの漂う曲。
原題「まどろみ」の通り、色々な過去をおぼろげながら思い出してみた風な感じでしょうか。
後半で転調してややハードな感じにあるのもアクセントになってていいです。


14. Jealousy ("Jazz"収録)

フレディ作。
嫉妬心に取り入れられた男の悲恋の物語。
シタール風ギターが哀愁を掻き立てるのに大きな役割を果たしています。


13. Mother Love ("Made In Heaven"収録)

フレディ、ブライアン作。フレディの生前最後の録音と言われる曲。
'I long for peace before I die'のフレーズが胸に刺さります。
アウトロでは色々な音源がミックスされて最終的に"Goin' Back'が流れ、赤ん坊の泣き声で終わるのは「母胎回帰」?


12. One Year of Love ("A Kind of Magic"収録)

ジョン作。邦題「愛ある日々」。
元々は映画「ハイランダー」の挿入歌として作られたこの曲は、今までのクイーンからするとやや「異質」な印象を受けます。圧倒的なフレディのボーカル。ストリングスによるバックトラック。ギターソロの代わりのスティーブ・グレゴリー(Wham!の'Careless Whisper'でのプレイも印象的)によるサックスソロ。全てが綺麗に噛み合って、圧倒的な存在感を放っています。
ちなみにPVは、「ハイランダー」の映像やフレディのソロ曲のPV、「自由への旅立ち」や「狂気への序曲」といったクイーンの曲のPVなどを組み合わせて作られています。ちょくちょく歌詞に合わせた映像になっているのがニクイ(例えば"I'm a prisoner of love~"に合わせて'Calling All Girls'のPVの映像とか)。


11. '39 ("A Night at The Opera"収録)

ブライアン作でボーカルも彼。
相対性理論を元にしたと言われるSFチックな曲。さすが天文博士
ちなみにこの曲はクイーンにとって39個目の曲だそうな。


10. Don't Try So Hard ("Innudendo"収録)

クレジットはクイーンですが元はフレディ作。
ほぼ全編ファルセットで優しく諭すような歌い方。
何度この曲に励まされたか分かりません。


9. Pain Is So Close To Pleasure ("A Kind of Magic"収録)

フレディ、ジョン作。邦題「喜びへの道」。
これもまたほぼ全編ファルセットの曲。
某ムックでは「歌詞が凡庸」とディスられていましたが、'Where are the answers~'からのくだりには何度励まされたことか。


8. You Don't Fool Me ("Made In Heaven"収録)

クレジットはクイーン。ですが、様々な曲の断片をプロデューサーのデイビッド・リチャーズが繋ぎ合わせて作られたようです。
アルバム"Hot Space"の流れを汲むような、大胆なダンス曲。ロックバンドが作った曲とは思えません。笑


7. In The Lap of The Gods...Rivisited ("Sheer Heart Attack"収録)

フレディ作。邦題「神々の業」。
当時の劣悪な労働条件へのディスがあるとかないとか……
それはそれとして、コーラスの大合唱をサマソニでできたのはいい思い出です。


6. The Prophet's Song ("A Night at The Opera"収録)

ブライアン作。邦題「預言者の歌」。
ブライアンが見た夢が元になっているそうですが、ノアの方舟的な一大スペクタクル。
特に中盤の反響し合うアカペラパートの迫力といったら!


5. White Queen (As It Began) ("QueenⅡ"収録)

ブライアン作。
これもシタール風ギターが叶わない恋の切なさを掻き立てるのに大きな役割を果たしています。


4. Friends Will Be Friends ("A Kind of Magic"収録)

フレディ、ジョン作。邦題「心の絆」。
このアルバムの前には解散寸前だった彼らがライブ・エイドで団結力を取り戻し、放った曲のうちの一つが「友情の不変」を歌うこの曲っていうのはズルいよなあ。
ファンクラブの人たちの参加したPVはとてもハートウォーミングで観るたびに胸が熱くなります。


3. The March of The Black Queen ("QueenⅡ"収録)

フレディ作。
「プレ・ボヘミアンラプソディ」とでも言うべき曲。
曲調が二転三転して置いてかれないように必死になる曲。


2. Was It All Worth It ("The Miracle"収録)

クレジットはクイーンですが元はフレディ作。邦題「素晴らしきロックンロール・ライフ」。
「今までやってきたことは決してムダなんかじゃなかった」と究極の自己肯定を見せる辺りがいかにもクイーン(というかフレディ)。
ラストの
Was it all worth it, was it all worth it
Yes, it was a worthwhile experience, it was worth it
に至るための、全編が壮大な前フリ。


1. The Show Must Go On ("Innudendo"収録)

クレジットはクイーンですが、フレディ以外の3人が作り上げたそうです。
どうにもこうにも、フレディの「白鳥の歌」でしかないこの曲、「ボヘミアンラプソディ」のエンディングで使われたのもさもありなん、という感じですね。
おいそれとは平常心では聴けないですが、一方で圧倒的なパワーをもらえる曲でもあったりします。