pgrobertのブログ

好きな音楽や美術について。ときどき脱線。

ポルノグラフィティのライブに行った。【1月23日武道館公演】

〈以下、ネタバレ感想を含みます。〉



「暁」日本武道館公演。自分は前日参加したので、その感想を書きたいなと。
まず初めに個人的な話をすると、ポルノグラフィティのライブは「続・ポルノグラフィティ」(2021)の配信ライブぶり、対面だと「神vs神」(2019)ぶり、武道館はKREVAの「成長の記録」(2019)ぶりと「数年ぶり」が色々重なりました。

それではまずセトリから。

1. 悪霊少女
2. バトロワ・ゲームズ
3. カメレオン・レンズ
4. ネオメロドラマティック
5. プリズム
6. 愛が呼ぶほうへ
7. ナンバー
8. クラウド
9. ジルダ
10. うたかた
11. 瞬く星の下で
12. Zombies are standing out
13. メビウス
14. 証言
15. アゲハ蝶
16. ミュージック・アワー
17. VS
18. テーマソング
19. 暁

アンコール
20. OLD VILLAGER
21. Century Lovers
22.ジレンマ


以下、簡単に感想です。


1. 悪霊少女

開演前の「注意事項アナウンス」で「悪霊たちの宴が始まってしまう」的な言葉があり、その流れで1曲目がこれ。伏線回収みたいで気持ち良かった。


2. バトロワ・ゲームズ

曲冒頭の「ゲームの起動音」のところでスクリーンにはプレイステーション風のロゴが。そして歌の最中はまさにバイオハザード的な「バトロワ・ゲーム」のプレイヤー画面。演出として凝っていてすごかった。手拍子が反響して響いていたのも「曲の一部」になってグルーブを生んでいたような気がします。


3. カメレオン・レンズ

この曲は一気にアダルティな雰囲気になって毎度それに飲み込まれる。
ここでも手拍子が響いていて気持ち良かった。


ここでMC。2023年一発目ということで「あけましておめでとうございます」。
昭仁「めっちゃしょうもない話するけど、今年って令和何年?」晴一「3年じゃろ」(会場どよめく)
昭仁「令和を〝れ(0)い(1)わ(8)〟と覚えてください。それで2023年の下二桁を引いたら?そう、令和5年になります」(会場拍手)
昭仁「これ今朝のワイドショーでやってて、Twitterでバズっとるらしいでしょ?すいませんね、こんな話で」

そして二人とも正月の話をした後で
晴一「2023年一発目、ツアー最終武道館のMCがこれで大丈夫?」
昭仁「このMCのわしのピークは令和の方程式言ったところじゃ!」

昭仁「アルバムの曲をやらなきゃいけんけど、わしらには24年の歴史があるから、それを今から数曲ですがお見せしようと思います」


4. ネオメロドラマティック

本当にさっきまでのゆるゆるなMCとのギャップが半端ない。格好良すぎ。

5. プリズム

まさか聞けるとは!この曲を聞けただけで武道館来た甲斐があったと思います。
そしてタイトル・歌詞のようにカラフルに彩られたステージングが素敵でした。
それにしても、この武道館が完全にライブ初披露だったのに、完璧に振りが揃うポルノファンおそるべし。笑

6. 愛が呼ぶほうへ

この曲は本当に聞き入っちゃいます。実家のような安心感・包容感。
ところで「ネオメロドラマティック」も「愛が呼ぶほうへ」も「神vs神」以来のライブ披露だったんですね。でも自分は「神vs神」の初日に行けなかったので、「ネオメロドラマティック」は「BUTTERFLY EFFECT」ぶりでした。
それにしてもこの「プリズム」からの「愛が呼ぶほうへ」の流れは、完全にファンに向けたメッセージになっていたと思うのは自分だけでしょうか。「プリズム」がファンに向けた感謝を歌っている曲*1であることもそうですし、「愛が呼ぶほうへ」の歌詞も年々ファンに向けたメッセージになっているように感じる部分が個人的にはあって。そんな2曲のパフォーマンスにグッときました。

軽くMC。
「アルバムの曲もやらなきゃいかんけん、皆さんの前でやってアルバムとして完成だと思うので、今からお届けします」


7. ナンバー

スクリーンの映像は、PVのロードムービーの雰囲気はそのままにグランド・キャニオンアンテロープ・キャニオン周辺(?)の荒涼とした風景。少し『エレクトロマ』を思い出したりもしたのですが、それが曲とマッチしていたのが不思議です。


8. クラウド

昔の思い出を振り返っているような雰囲気の夜景がメインの映像。これは真っ直ぐに曲とマッチしていました。でもなんでニューヨークだったんだろう?


9. ジルダ

これもPVそのままに自撮り映像。PVでは昭仁も晴一も登場していましたがツアー仕様なのかサポートメンバーの姿も。リラックスしながらベースを弾く寛雄さんが格好良かった。


MC。
「アルバムの特典映像で一度もライブで演奏していない曲を演奏しようという〝稀・ポルノグラフィティ〟というのがありました。そして今からやる曲は、けっこう皆さんからの支持も厚いはずの曲で、これは完全にわしらの落ち度なんですが、10周年の東京ドーム以来14ぶりということで、それをアコースティックセッションでお届けしようかと」
「アs……アコースティックなんで、わしらも座っとるし、皆さん座ってもらって、じっくり聞いてください。でも途中で、〝ここは!〟というところがあるので、そこからは立って盛り上がってもらえれば」


10. うたかた

まさか聞けるとは!(その2)
なんというかもう贅沢なひとときだったなあ……
しかもアレンジも最高で、「あなた」への切望感がより増幅されていたように思います。こういうライブならではの編曲がポルノってすごく上手いというか、ファンのツボを突いてくるのがいつも絶妙だなと。そんなことを改めて思いました。


11. 瞬く星の下で

自分の初めて参戦したライブが「LEMF」で、その時アコースティックアレンジで披露されてたのを思い出しました。
1番だけ昭仁のアコギと皆川さんのキーボードで、2番からバンドサウンドになるっていうアレンジもすごくよかったです。


そして曲が終わり、昭仁「生きる屍になる準備はできてるか?」からの

12. Zombies are standing out

改めてこの曲本当に好き!と思いました。(語彙力消失)


13. メビウス

で、激しい曲の後にミディアムナンバーの「メビウス」。この緩急もポルノのライブの醍醐味。

メビウス」が終わってすぐに寛雄さんのウッドベースから始まるインタールードがスタート。少しハロウィンっぽさを感じるアレンジの曲で、改めてサポートメンバーの皆さんの演奏が格好いいなと思いました。

14. 証言

前奏が少し長くなってより切迫感が増していました。
生で聞くと半端なく迫力を感じる曲で、改めて彼らはものすごい曲を生み出したんだなと……

15. アゲハ蝶

「手拍子で一体になる時間」とのことで、間奏でコーラスができない分いつもの手拍子以外にも昭仁のリードでいくつかバリエーションを交えてひたすら手拍子。武道館にその揃った手拍子が響いている音がすごく心地よかったです。


16. ミュージック・アワー

「君たちが一体になったからこっちもファンキーな演奏で一体になるよ!」とのことで、そのファンキーグルーブだけでは何の曲が来るか全然分からず、「ミュージック・アワー」でものすごくびっくりしました。
久々の変な踊り、すごく楽しかったです。


17. VS

ただただ畳み掛けてくるなあ……しばし呆然。
「夜ごと君に話した約束たち/今も果たせずにいて」の部分を晴一が口ずさんでいたのが印象的でした。


18. テーマソング

ついに生で聞けた!と喜びもひとしお。
もうじきに、みんなでコーラスが歌えるときが来ますよね……?

19. 暁

そしてやはり締めはこの曲。
歌詞通りに「大地に膝ついたままで」歌っている昭仁がすごく格好良かった。そして本編ラストなのにフェイクもしっかり出てて改めてその〝化け物っぷり〟に震えました。

アンコール

20. OLD VILLAGER

tasukuさんがトラックを作り昭仁がメロディをつけて晴一が歌詞を書いてできた新曲。そのまさかの新曲で歌詞を間違える昭仁。笑
でも曲自体はめちゃくちゃ格好良くてまたポルノの新しい一面が見えた気がします。


21. Century Lovers

このツアーから「ポルノのパーティチューン」になったそうですが、ボイスストラップの「Fu Fu」は圧巻でしたね!
そりゃ昭仁も「zoomかどこかで練習したでしょ?」って言いたくなりますよ。


22.ジレンマ

そして定番の締め。ソロ回しのとき、サポートメンバーの名前がスクリーンに出てたのは今までにない演出でよかったです。
そしてソロ回しはtasukuさんが「今宵、月が見えずとも」皆川さんが「サウダージ」でしたね……



ポルノグラフィティのライブに行くたび毎回度肝を抜かれて、本当に彼らのファンで良かったと思うのですが、今回ジレンマの「自信持ってけ!」のところで「君たちファンはわしらの誇りじゃ!」って言ってくれたのが本当に嬉しかったです。
改めて本当にポルノグラフィティのファンで良かった!!

*1:ポルノグラフィティ「VS」インタビュー|“メジャー志向”を貫いた20年の証」https://natalie.mu/music/pp/pornograffitti05/page/3