〈以下、ネタバレ感想を含みます。〉
ポルノグラフィティのライブツアー「PG wasn't built in a day」の埼玉スーパーアリーナ公演(2/11)と有明アリーナ公演(3/31)に行ってきました。*1ポルノの同じツアーで複数回参戦するのは「UNFADED」以来。オーラス参戦は初めて。
今回の記事では、最終日公演を中心に、場合によっては埼玉の話も織り交ぜながら振り返っていきたいと思います。
それではまずセトリから。
1. Century Lovers
2. テーマソング
3. キング&クイーン
4. Mugen
5. REUNION
6. 俺たちのセレブレーション
7. アニマロッサ
8. メリッサ
9. sheep~song of teenage love soldier~ (Acoustic ver.)
10. ジョバイロ (Acoustic ver.)
11. フラワー
12. 夜間飛行
13. オレ、天使
14. 170828-29
15. アビが鳴く
16. 解放区
17. 空想科学少年
18. ハネウマライダー
19. アポロ
20. サウダージ
21. オー!リバル
アンコール
22. アゲハ蝶
23. ジレンマ
では、簡単に感想です。
1. Century Lovers
ファンファーレ的なメロディからメンバー登場、ライブがこの曲でスタート。会場に響き渡る肉声の「Fu Fu!」は圧巻でした……
2. テーマソング
「やっと一緒に歌えるね!」と言う昭仁の声が嬉しそうで嬉しそうで。自分としても、やっと声出して歌える喜びに鳥肌が立ちっぱなしでした。
3. キング&クイーン
色んな意味でものすごく久々に聴きました。
4. Mugen
ここまでオーディエンスが一緒に歌う曲が連続してたのは、やっぱりポルノチームもみんなで一緒に声出して楽しみたいっていう思いがあったんだろうなとぼんやり思ったり。
埼玉では「冷えた指先を温め」ずに、「一人きりで生きられないほどは弱くはないのは確かだ」と確認すること2回。(笑)
あんなにがっつり1番で2番を歌う*2のも珍しい気がします。
5. REUNION
皆川さんの奏でるイントロが本当に厳かでカッコイイんですよね。それでそのまま曲に引き込まれるというか、お坊さんが読経するのを神妙に聞く体勢になるというか。
スクリーン映像がサイバーチックだったのは、初披露が「CYBERロマンスポルノ」だったから、ですよねきっと。
6. 俺たちのセレブレーション
「ダイキャス」以来に聴きました。やっぱり25周年のお祝いだし、この曲は外せないですよね。
スクリーンにこれまでのライブ映像がたくさん流れるという演出も憎いなと思いました。
7. アニマロッサ
ライブで初めて聴きました!
音源よりもややアダルティな雰囲気でライブならではのアレンジで素敵でした。
間奏のソロ回しもよかったなあ……
8. メリッサ
まさかの連続アニソン。
埼玉のときはここでミュージック・アワーでした。
9. Sheep~Song of teenage love soldier~ (Acoustic ver.)
ライブでフルで聴いたのは初です。アコースティック・アレンジで一途な恋心の切なさみたいなのが増幅されていたような気がして、好きなアレンジでした。
10. ジョバイロ (Acoustic ver.)
アコースティック・アレンジだったのでいつも以上にハンドクラップが響いてて凄かった。
11. フラワー
『暁』収録だけどツアー「暁」ではやってなくて「UNFADED」以来ですかね?
スクリーンの映像が初めはモノクロだった*3のが「光あふる」からカラーになった*4のは、しっかり歌詞とリンクしてて素敵でした。
12. 夜間飛行
花道からスクリーンにかけて滑走路に見立てて、離陸したのち夜景の映像を一通り楽しんでからまた滑走路に着陸するという演出がこれもまた曲の通りで素敵でした。(2度目)
13. オレ、天使
夜間飛行が終わって、インタールードがあってからのこの曲。「暁」ツアーもそうでしたけど、インタールード自体が曲として完成していて、普通に音源としてリリースしてほしいレベルです。(笑)
さて、「キング&クイーン」の「こんな時代 周りはほら 暗い話題ばかりで」の歌詞といい、この曲といい、「解放区」といい、なんだか彼らの伝えたいメッセージがこの辺に込められているような気がしてならないです。
14. 170828-29
かと思えばやってくるこの曲。スクリーン映像では神殿がミサイルで破壊され、でもどこかゲームチック*5な現実味のない映像で。
でもまさに「ゲーム感覚」で核ミサイルが飛ばされたら……と思うとちょっとゾッとします。
15. アビが鳴く
その流れでこの曲。セトリの全曲中一番厳かな雰囲気で聴いていました。さっきはゲームチックだったのに、今度は戦闘機が飛ぶような、両手いっぱいに銃弾を抱えるような「リアル」な戦場の映像。
だからこそ、「平和を祈る想いだけは」なくしちゃダメだし、ピースサインが「俺らの持つ武器」になりうるんですよね。
16. 解放区
新曲。冷静に歌詞を聞いていて、今日披露された曲の「夜/暗闇要素」の強さに改めて驚きました。*6
この曲は「夜の女王」だし、「暗闇を恐れて」いたり、「丸い月」が出てきたり、「夜間飛行」したり……
晴一が曲前のMCで「明日より今日、そこよりここに良いことは転がってる」という話をしていましたが、まさに「REUNION」の「其処と此処を分かつ」なわけで、でも「アニマロッサ」では「何色の明日を呼ぶ」か分からない運命の鐘が鳴るけれども「君がここに居ることで」自分が自分である意味を知るわけで……
これぞ「始まりと終わりが完全な円に閉じられた状態」ということ……!?
17. 空想科学少年
けっこうライブで披露されてるのに自分は今回のツアーでやっと聴けました。めちゃくちゃ嬉しかったです。
18. ハネウマライダー
この曲がくると、ライブもいよいよ終盤なんだな、って気持ちになります。
19. アポロ
「頭ん中バグっちゃってさぁ」を2回歌ってた昭仁。(笑)
定番のコーラスのある曲だけでなく「アポロ」まで歌える日が来るなんてと感慨もひとしおです。
20. サウダージ
そういえば「暁」ツアーではやってなかったからライブでは「続ポル」ぶりなんですよね。でもそんな感じもしないくらい貫禄のある曲です。
21. オー!リバル
うねるような「オーレーオーレーオー」が凄かった……
気持ち良さそうに笑顔でギターを弾いてた晴一が印象的でした。
22. アゲハ蝶
ここからアンコール。「アゲハ蝶やらないなんて珍しい」と思ってたら、ポルノ2人でアコギ演奏のみ、ドラム(パーカッション)代わりに観客の手拍子。今日の昭仁やtasukuさんではないですが、きれいに揃っててポルノファン半端ないと思いました。
そしてラストサビの転調を忘れてしまった晴一、曲終わってからずっとバツが悪そうにしてたのがレアなもの見れた感あります。(笑)
晴一が分かりやすくミスることって全然ないですからね。
23. ジレンマ
ソロ回しのとき、サポメン全員にちゃん付けしてた昭仁お茶目すぎたし、寛雄さんのベース格好よかったし、tasukuさんのギフト爽やかすぎでした。
こう思い返してみると、ライブの中盤の流れはかなり鳥肌モノでした。
まるでゲームのように簡単に破壊される神殿(170828-29)からのリアル戦闘機の映像と平和への祈り(アビが鳴く)、そして再建される神殿(解放区)。それが「100年後/100年先」(オレ、天使/アビが鳴く)で繋がる……
25年やってるからこそ、こんな演出ができるんですよね。晴一は「お互い様だからね!」って言ってましたけど。(笑)
あとは、アコースティック・セクションに入る前、準備の間のトークでデビュー前上京してからの下積み時代の話の最中、
晴一「あのほら、グラムロックの……」
昭仁「デビッド・ボウイ?」
晴一「いや、T-BOLANじゃなくて……ええと……」(と言いながら"20th Century Boy"をワンフレーズ弾く)
昭仁「ああ、T. Rexね!」
晴一「名前は出てこんのにギターフレーズは出てくる(笑)」
ここで二人して膝から崩れて素で笑ってたあの空間、平和でした。あの瞬間、二人は因島でバンドやってた頃に一気に戻ってたんじゃないかな……これも25年やってるからこそですね。
マーク・ボランだけでもっと「鮭の包み焼き」っぽい画像があった、、少し鳥肌立った。(苦笑)#ポルノグラフィティ #ワズビル https://t.co/54Uj2MZIPZ pic.twitter.com/2730Vxkj8b
— pg.rt. (@pgpsbrobert) 2024年3月31日