pgrobertのブログ

好きな音楽や美術について。ときどき脱線。

ポルノグラフィティ「海月」を語る。

今週のお題「わたしの好きな歌」にかこつけて、語りたい曲。



先日ポルノグラフィティ公式から、彼ら50枚目のシングル「VS」の発売(7月31日)が発表され、数日前にはYouTubeにPVも(メイキングとともに!)upされました。
49th「フラワー」48th「Zombies are standing out」は配信限定だったので、円盤としてのリリースは47th「ブレス」以来およそ1年ぶりになります。

さて、その「ブレス」のカップリング「海月」。
初めて聴いた時の衝撃は計り知れないものがありました。
今回はそんな「海月」を語る回です。


深海にいる海月を表しているかのような、やや浮遊感のあるピアノのイントロ。どことなくコールドプレイっぽい響き。*1
最近のポルノは「オー!リバル」のラテンとの融合を筆頭に、「ルーシーに微熱」(「THE DAY」カップリング)、「Part time love affair」(「LiAR/真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ」カップリング)、極めつけとしてダブステップ/トラップ風味の「MICROWAVE」(「BUTTERFLY EFFECT」収録)など打ち込み多用のEDM風の曲が多くありますが、この曲もその系譜。
コールドプレイにも、アヴィーチーと組んだ「A Sky Full Of Stars」、ザ・チェインスモーカーズと組んだ「Something Just Like This」などEDM系譜の曲がありますから、そういう意味でもこの曲のコールドプレイとの親和性がうかがえます。あ、そういえば「A Sky Full Of Stars」はピアノイントロでしたね。

Bメロまでは静かな感じなのに、サビに入った途端にギターが一気に弾けるのは、深海に光が差したかのよう。サビ後半の「何一つ変わってない 何一つ歪んでない」と綺麗にハモるようなギターのフレーズというのも珍しい気がします。このギターの感じはシック(というよりはナイル・ロジャース?)っぽい。「おしゃれフリーク」とかあの辺。ツアー「UNFADED」で演奏された時はギターの音に身を委ねるだけですごく踊れました。
そしてサビのバックのギターがそのまま間奏で使われるのは「Montage」と同じパターン(でも「Montage」の場合、歌い出し後のイントロと同じフレーズなので微妙にズレちゃいますね……)。
そのサビ後の間奏でのコーラス。この感じもまたコールドプレイっぽい。「Adventure Of A Lifetime」「Paradise」の終わりの方のコーラスの雰囲気があります。
でも自分が知ってる中で1番近かったのは

youtu.be

アコギをかき鳴らして歌うカントリーの曲なので「海月」とは全然違いますが、これもまた名曲です。

そしてサビで使われたギターのフレーズがそのまま変奏されてギターソロのバックでも使われていますね。この部分もどことなく浮遊感があって好きです。
さらにサビのギターのフレーズはそのまま後奏でも使われています。


そんな訳ですごく踊れるこの曲ですが、暗い部屋で目を閉じて聴くと「音楽に身を任せるがまま」を味わうことができて、よくそうやって浸ります。笑
何にせよ、ポルノの広い音楽の幅を感じられる曲だと思います。

*1:ちなみにこのイントロは0:09頃からですが、曲が始まった瞬間からも微かに聴こえます。