pgrobertのブログ

好きな音楽や美術について。ときどき脱線。

クイーン「Under Pressure」を和訳。

youtu.be

Pressure pushing down on me
Pushing down on you, no man ask for
Under pressure
That burns a building down
Splits a family in two
Puts people on streets

僕の上にのしかかるプレッシャー
君の上にも、誰も求めてないのに
建物を焼き尽くし
家族を二つに割き
人々を路頭に迷わす
プレッシャーの下で

That's OK

It's the terror of knowing
What this world is about
Watching some good friends screaming
"Let me out!"
Pray tomorrow gets me higher
Pressure on people - people on streets

いいんだよ

この世界がどんなものかについて
知るのは恐怖だ
「出してくれ!」って叫んでる
仲のいい友人たちを見ている
明日が僕を高めてくれることを祈ろう
人々にのしかかるプレッシャー、路頭に迷う人々

Chipping around - kick my brains around the floor
These are the days, it never rains but it pours

削り散らす―僕の脳みそを床に蹴り散らかす
最近じゃ、いつでも土砂降りだ

People on streets
People on streets

路頭に迷う人々
路頭に迷う人々

It's the terror of knowing
What this world is about
Watching some good friends screaming
"Let me out!"
Tomorrow - gets me higher, higher, higher
Pressure on people, people on streets

この世界がどんなものかについて
知るのは恐怖だ
「出してくれ!」って叫んでる
仲のいい友人たちを見ている
明日が僕を高めてくれる
人々にのしかかるプレッシャー、路頭に迷う人々

Turned away, from it all like a blind man
Sat on a fence but it don't work
Keep coming up with love but it's so slashed and torn
Why - why - why?
Love (love, love, love, love)
Insanity laughs under pressure we're cracking

目の見えない人みたいにそれ全部から、目を背けた
どっちつかずでいたけど、うまくいかない
愛に追いつき続けてるけど切りつけられて裂かれてる
なぜ―なぜ―なぜだ?
愛(愛、愛……)
狂気がプレッシャーの下で笑う 僕らは引き裂かれていく

Can't we give ourselves one more chance?
Why can't we give love that one more chance?
Why can't we give love, give love, give love
'Cos love's such an old fashioned word
And love dares you to care for the people on the edge of the night
And love dares you to change our way of caring about ourselves
This is our last dance
This is our last dance
This is ourselves

僕ら自身にもう一度チャンスをあげられないか?
どうして僕らは愛にもう一度チャンスをあげられないのか?
どうして僕らは愛をあげられないのか
愛っていうのは時代遅れの言葉だから
そして愛は夜の端にいる人々を気にかけろと君に挑む
愛は僕ら自身を気にかける方法を変えろと君に挑む
これが僕らの最後のダンス
これが僕らのラストダンス
これが僕ら自身

Under pressure
Under pressure
Pressure

プレッシャーの下で
プレッシャーの下で
プレッシャー



QueenDavid Bowieのコラボで名高いこの曲。
数日前にロジャーが紹介してたこの動画を見て、思い立って和訳しました。
youtu.be
ジミー・ファーロンと、Panic! At The Discoのブランドン・ユーリーによるカバー。


そういえば、Rah Mix版の'You say New York...'ってところ、ずっとどこからきてたんだろうと思ってたんですが、フレディ、デヴィッド・ボウイ、ブライアンの三人で歌ってるデモ音源からのサンプリングだったみたいですね。
youtu.be
youtu.be

ペット・ショップ・ボーイズ「Integral」を和訳。

If you've done nothing wrong
you've got nothing to fear
If you've something to hide
you shouldn't even be here

間違ったことをしていないなら
恐れることはない
隠してるものがあるなら
ここにいない方がいい

Long live us
the persuaded we
integral
collectively
to the whole project
it's brand new
conceived solely
to protect you

我々万歳
説得されて
統合されて
ひとまとめに
プロジェクト全体へ
それは新しい
君を守るために
単に考案されたもの

One world
One reason
Unchanging
One season

一つの世界
一つの理由
変わりのしない
一つの季節

If you've done nothing wrong
you've got nothing to fear
If you've something to hide
you shouldn't even be here
You've had your chance
now we've got the mandate
If you've changed your mind
I'm afraid it's too late
We're concerned
you're a threat
You're not integral
to the project

間違ったことをしていないなら
恐れることはない
隠してるものがあるなら
ここにいない方がいい
君には機会があったのに
今や我々に委任がある
もし気が変わったなら
残念だけど手遅れじゃないか
我々は懸念してる
君が脅威であること
その計画に
君は不可欠ではない

Sterile
Immaculate
Rational
Perfect

無菌状態で
まっさらで
合理的で
完璧

Everyone has
their own number
in the system that
we operate under
We're moving to
a situation
where your lives exist
as information

我々が運用する
そのシステムでは
みな自分自身の
番号を持っていて
自分たちの生活が
情報として存在する
そんな状況へと
向かっている

One world
One life
One chance
One reason
All under
one sky
unchanging
one season

一つの世界
一つの生命
一つの機会
一つの理由
一つ
空の下
変わることのない
一つの季節

If you've done nothing wrong
you've got nothing to fear
If you've something to hide
you shouldn't even be here
You've had your chance
now we've got the mandate
If you've changed your mind
I'm afraid it's too late
We're concerned
you're a threat
You're not integral
to the project

間違ったことをしていないなら
恐れることはない
隠してるものがあるなら
ここにいない方がいい
君には機会があったのに
今や我々に委任がある
もし気が変わったなら
残念だけど手遅れじゃないか
我々は懸念してる
君が脅威であること
その計画に
君は不可欠ではない

Sterile
Immaculate
Rational
Perfect

無菌状態で
まっさらで
合理的で
完璧

youtu.be


ペット・ショップ・ボーイズのアルバム Fundamental より
Integral の和訳でした。

ある「伝説」にまつわるある曲の話。

昨日でGWも終わり、今日からまた仕事が再開しました。

もちろん、きちんとステイホームしていたので、久々に読書に割く時間が多く、自分としてはかなり有意義でした。


さて、そんな中、死海文書なんかが出てくるとある本に
「キリストは宇宙からの使者だった」
「東方三博士を導いたベツレヘムの星は宇宙船だった」
という記述がありました(要約)。

この内容自体の是非は置いておいて、この部分を読んだ時によぎったのが、今回紹介する曲、Chris de Burghの"A Spaceman Came Travelling"です。


youtu.be


以下、和訳。

A spaceman came travelling on his ship from afar,
'Twas light years of time since his mission did start,
And over a village he halted his craft,
And it hung in the sky like a star, just like a star

宇宙人が宇宙船に乗って遠くから旅に来た
彼の任務が始まって以来何光年もの時間が経っていた
ある村を越えて 彼は船を停めた
それは星のように空にかかっていた、ちょうど星のように……

He followed a light and came down to a shed,
Where a mother and child were lying there on a bed,
A bright light of silver shone round his head,
And he had the face of an angel, and they were afraid

彼は光に従い小屋まで下りていった
母親と子どもがそこではベッドで横になっていた
銀色の明るい光が彼の頭の周りを照らした
そして彼は天使の顔を身につけた、彼らは怖がった……

Then the stranger spoke, he said "Do not fear,
I come from a planet a long way from here,
And I bring a message for mankind to hear, "
And suddenly the sweetest music filled the air

そうしたらその見知らぬ人は口を開いた 彼が言うには「恐れることはない
私ははるばる惑星からやってきた
人類に聞かせるメッセージを持ってきたのだ」
そして突然甘美な調べが空を満たした

And it went La La
Peace and goodwill to all men, and love for the child

こんな感じで ラララ
平和と善意を全ての人々に、そして子どもには愛を

This lovely music went trembling through the ground,
And many were wakened on hearing that sound,
And travellers on the road, the village they found,
By the light of that ship in the sky, which shone all round

この素敵な調べは地上をあまねく震わせていった
たくさんの人がその音を聞いて目を覚ました
そして道中の旅人たちは 村を見つけた
辺りを照らす、上空のあの船の光に導かれて

And just before dawn at the paling of the sky,
The stranger returned and said "Now I must fly,
When two thousand years of your time has gone by,
This song will begin once again, to a baby's cry"

空が白み始める少し前
その見知らぬ人が戻ってきて言った「もう行かなくては
2000年の時が過ぎ去った時に
この歌はもう一度流れ始めるだろう、赤ん坊の泣き声に合わせて……」

And it went La La
This song will begin once again
To a baby's cry

こんな風に ラララ
この歌はもう一度流れ始めるだろう
赤ん坊の泣き声に合わせて

And it goes La La
Peace and goodwill to all men, and love for the child

こんな感じで ラララ
平和と善意を全ての人々に、そして子どもには愛を

Oh the whole world is waiting, waiting to hear the song again,
There are thousands standing on the edge of the world,
And a star is moving somewhere, the time is nearly here,
This song will begin once again, to a baby's cry

全世界が待っている、もう一度その歌を聞くのを待ち望んでいる
世界の果てで立っている何千もの人々
星はどこかへと動いていて、その時はそこまで来ている
この歌はもう一度流れ始めるだろう、赤ん坊の泣き声に合わせて


さて、この曲についてChris de Burgh本人の弁(The stories of the Christmas hits - BBC Newsより引用)。

It made me think, what if the star of Bethlehem was a space craft and what if there is a benevolent being or entity in the universe keeping an eye on the world and our foolish things that we do to each other?

(ある本を読んで)考えた、もしベツレヘムの星が宇宙船だったら?もし慈悲深い何らかの存在があって、世界や僕らがお互いにやってる愚かなことを見張ってるとしたら?ってね。


なんという(例の本との)一致。
ちなみにこの曲、クリスマスソングとして親しまれているので今回取り上げるには思いっきり時期外れですが、そこはご愛嬌ということで。笑


ところで……

我ながら、5日間でよく読んだなと思います……。

クイーン「My Life Has Been Saved」を和訳。

youtu.be

This is where we are today
People going separate ways
This is the way things are now
In disarray

これが今僕らのいる場所
別々の道を行く人々
物事は今では
混乱の中だ

I read it in the papers
There's death on every page
Oh Lord, I thank the Lord above
My life has been saved

新聞を読んでると
どのページにも、死が載ってる
ああ神様、天上の神様に感謝します
この命が生き永らえてることを

Here we go
Tellin' lies
Here we go - here we go

さあ行こう
嘘を重ねながら
さあ行こう

We're right back where we started from
People going separate ways
This is the way things are now
In disarray - hey

始まりの場所に戻ってきた
別々の道を行く人々
物事は今では
混乱の中だ

I read it in the papers
There's death on every page
Aah - oh Lord, I thank you from above
My life has been saved

新聞を読んでると
どのページにも、死が載ってる
ああ神様、天上のあなたに感謝します
この命が生き永らえてることを

Ooh ooh ooh ooh my life
My life has been saved
Ooh my life
My life has been saved

ああ、僕の命が
この命が生き永らえてることを
ああ、僕の命が
この命が生き永らえてることを



Queenのアルバム Made in Heaven より
My Life Has Been Saved の和訳でした。

今さらながら、ペット・ショップ・ボーイズ'Hotspot'レビュー。

昨日仕事から帰ってきたらAnnuallyが届いてました。恒例のアルバム制作裏話を読んで、そういえばHotspotも発売から3ヶ月近く経つんだよな……と思い至り。今さらながら、軽くレビューです。
(以下、彼らのコメントはAnnuallyより引用。)


youtu.be
ファーストシングル"Dreamland"はYears & Yearsをフィーチャリングした、いかにもペット・ショップ・ボーイズらしい曲。
"Go West"や"Somewhere"のように「約束の地」「理想郷」を求める歌*1。ベルリンの地下鉄をモチーフにしたリリックビデオも印象的。"On social media"のPVはTwitterらしく上から流れていきましたが今回は横流れ。ニールも参加していた"I Can Change"(Brandon Flowers)っぽい。
Years & Yearsの他のメンバーに「"It's Raining Men"みたいに聞こえる」って言われたみたいですが、確かに似てる。
youtu.be
カップリングの"An open mind"はクリス曰くAviciiの死にインスパイアされたとのこと。「彼とチャネリングして、Aviciiへのエレジーの一種として(作って)、それがEDMっぽいリフがある理由」だそう。この裏話にもびっくり。


youtu.be
そしてセカンドシングル"Burning the heather"を初めて聴いたときには
「え、まさか新しいアルバムは'Release'的な感じなの!?」
と衝撃を受けました。"Dreamland"からのギャップがすごかった。
本人たちにはそんなつもりはなかったけど、言われてみれば確かにブレグジットのことを歌ってるみたいに感じるとのこと。


youtu.be
サードシングルは久々にPVがしっかり作られ、踊るクリスも復活!そのPVの雰囲気もそうなんだけどいかにもサタデーナイトフィーバー!70's80'sディスコ!って感じが物凄い。実際ニール曰く「今まで作った中で一番ダンサブル」みたいだし。
かと思えばDaft Punkっぽいヴォコーダーのパートもあったりして……彼ら曰く「誰かが(この曲を)新"Get Lucky"って呼んでた」そうですが、ただこのヴォコーダーの感じは"Get Lucky"と同じく'Random Access Memories'に収録されている"Within"っぽい。
youtu.be
それにしても、ツアー中のテキサスはオースティンのホテルで出会った人の言葉がきっかけで一曲できるなんてものすごい……


youtu.be
4枚目のシングルは先日リリースされたばかり、"I don't wanna"。サビのフレーズだけ取ると最近のコロナ禍の状況にすごくマッチしてる。PVはマンガ風。"Vocal"にインスパイアされた"Dancefloor"(Tracey Thorn)にインスパイアされてできた曲だとか。*2


まあそんなこんなで"Burning the heather"にミスリードされた(?)ものの、アルバムトータルで聴くとStuart三部作なだけあって'Electric'と'Super'の流れはしっかり汲んでるんだなと。でもハンザスタジオの機材のおかげか音の温かみみたいなのは増してる気がします。

で、初めてアルバムを聴いた時からずっと好きなのが"Only the dark"。アルバム用に書いた中で最初に作った曲だけど元々はアルバムに入る予定はなかったみたいで、入ってよかった。
"Footsteps"っぽさ*3も感じつつ、「むかいあわせ」っぽさも感じつつ。ニール曰く「いい意味で信じられないほど80'sで映画のサントラみたいだ」とのこと。同時にThe Carsの"Drive"(1984年)っぽいとも。これまた確かに……
何だかんだでこういうミディアムテンポの曲が一番好きになる自分なのでした。
youtu.be
youtu.be

*1:と自分は思っていましたがニール曰く難民のことが頭にあったらしい。あと色々読み漁るとブレグジットのことを歌ってるのでは?という意見も

*2:ところで今回調べてて初めて知ったんですけど、Tracey Thornって"King's Cross"をカバーしてたんですね……

*3:暗闇の中相手を待ち続ける歌で"Only the dark"とはある意味真逆ですが。

嵐「Sakura」について。【「Japonism」レビュー②】

嵐のアルバム曲がサブスクで開禁されましたね。

自分が好きなアルバムは「Japonism」なのですが、その楽曲をいくつか取り上げて掘り下げるシリーズをやりたいと思います。↓の続きです。

 

pgrobert.hatenablog.com

初回は「Sakura」。あ、ウロボロス系の話は全く出てきません。笑

「歌詞解釈するとこんなことも言えるんじゃ?」というお話。

 

さて、「桜」と言えば古くから日本人の心象風景と深い関わりのある花。春になって桜が咲くと何となくそわそわした気分になるという人も多いのではないでしょうか。
それは昔の人も同じだったみたいで、遡ること平安時代にまとめられた『古今和歌集』には、こんな和歌があります。

 

世の中にたえてさくらのなかりせば 春の心はのどけからまし

 

これは在原業平によるもので、人々が桜を愛でることについて逆説的・反語的に表現したものです。『古今和歌集』は平安前期の成立だから、そのころから日本人にとって桜とはそういう存在であったことがこの和歌から分かります。

咲いたと思えば儚く散ってしまう、そのような桜の姿・イメージは、武士道と結びつきました。『仮名手本忠臣蔵』で「花は桜木、人は武士」と言われたように、桜のように美しく咲き、潔く散ることこそ、武士の生きざま、死にざまでなければならないとされたのです。
新渡戸稲造『武士道』でも、「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である」 とされました。さらにヨーロッパの薔薇と比較して、桜がいかに日本の国民性に合致するか、ということが述べられています。
そして戦時中にもなれば、軍国主義と結びつくのはある意味当然だったかもしれません。
というのも、先ほどの「花は桜木、人は武士」が発展した「花は散り際、武士は死に際」という言葉が、軍人美の本質を突く言葉として受け入れられたからです。例えば、良寛の「散る桜 残る桜も 散る桜」は彼自身の辞世の句ですが、特攻に向かう兵士の心情を読んだものとしてももてはやされたし、「同期の桜」 も有名ですね。

 貴様と俺とは同期の桜
同じ兵学校の庭に咲く
咲いた花なら散るのは覚悟
みごと散りましょ国のため(一番)

貴様と俺とは同期の桜
離れ離れに散ろうとも
花の都の靖国神社
春の梢に 咲いて会おう(五番)

 

当時特攻隊の若者にとって「桜とは、美しい祖国日本そのものであり、またその祖国に暮らす愛しい人々にほかなら」ず「その美しい祖国と愛しい人々を護るために、彼らは進んでその尊い一命を捧げ」ました。
「この時、彼らは祖国の再生を信じて、あるいは熱望して、桜のように潔く散って征」ったのです。「桜の美学とは散華の美学であると同時に再生の美学でもあった」 。そして彼らはその辞世の句で、桜を詠み込むことが多々ありました。

大君の辺にこそ散らん桜花今度咲く日は九段の社(嶋村中)
皇国よ悠久に泰かれと願ひつゝ桜花と共に靖国に咲く(高野次郎)
桜花と散り九段に還るを夢に見つ鉄艦屠らん我は征くなり(浅川又之)

「同期の桜」でも言われている通り、散華したら「靖国の桜の下で、また会おう」というのが、当時の兵隊の合言葉でした。そんな靖国神社の桜は、今でも桜の開花宣言に使われています。
桜と愛国心が交わる場所……戦後、桜や靖国神社が「軍国主義の象徴」として忌避されるようになったのも、やはり当然だったかもしれません。ただ、桜は日本人の心象風景と分かちがたいがために、その「忌避」というのもあまり長くは続かなかったようです。
というのも、現在のJ-POPでは、「桜」とタイトルにつく曲が本当に多く、タイトルとして「桜」が単独で使われているものだけでも、森山直太朗さくら(独唱)」(2003)、コブクロ「桜」ケツメイシ「さくら」(2005)、いきものがかり「SAKURA」(2006)といった曲があります。
そして「桜」がタイトルに含まれている曲になると、福山雅治「桜坂」(2000)、宇多田ヒカルSAKURAドロップス」(2002)、関ジャニ∞「桜援歌(Oh!ENKA)」(2005)、ピコ「桜音」 (2011)、GReeeeN「桜color」(2013)など、枚挙にいとまがありません。

 

さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さらば友よ 旅立ちの刻 変わらないその想いを 今

さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
泣くな友よ 今惜別の時 飾らないあの笑顔で さあ
(「さくら(独唱)」作詞:森山直太朗御徒町凧

さくら散る頃 出会い別れ
それでも ここまだ変わらぬままで
(「さくら」作詞:ケツメイシ

桜咲いて春が来ました 喜び咲かせます
いつか風に散ってゆきます だから生きるのです

ア~ 浮き世のさだめと 吹く風にこの身任せ
いのち一途に ただ咲かせる花であれ
桜咲いて春が来ました いのちが目覚めます
どんな冬も春になります 桜が歌います
(「桜援歌(Oh!ENKA)」作詞:MASA

 

これらの楽曲からは、典型的な桜のイメージに乗せて、「出会いと別れ」「再会と旅立ち」といったものを重ねていることが分かります。


前置きが相当長くなってしまいましたが、そんな「桜」をそのままタイトルに据えた「Sakura」 (作詞:eltvo)のお話です。

いつか  僕らが世界を変えていくなら
またどこかで生まれてく
与えられた現在を  託された未来へ

そして  明日も何かを探し続けて
何度だって脱ぎ捨てる
始まりを告げて いつまでも いつまでも この心に響け

サビで歌われるこの情景は、まさに典型的な桜のイメージと合致するものです。
一気に咲いたと思えば散っていく。だが、一度咲けば「またどこかで生まれて」いく。
そこにあるのは「過去・現在・未来」の連綿とした繋がりなのです。

So let me high 花びらが舞って 麗しく
新たな季節へ ここから踏み出した
Don't say goodbye 光を繋いで 会いに行く
だから確かめるよ

2番Bメロではまたしても「散る桜」のイメージが登場し、その上に「旅立ち」のイメージが重ねられています。
3行目の「Don't say goodbye」――「さよならと言うな」(もしくは、主人公が「さよならなんて言わない」)というフレーズからは、「靖国でまた会おう」という「同期の桜」が重なって見えます。
この後のサビで「もしも あの日と変わらぬものがあるなら/またどこかで会えるはず」という歌詞が歌われていますが、まさにそういうことではないでしょうか。
この曲全体では、生と死/再生というテーマが見え隠れしますが、それが桜と重ねられることで妙な「生々しさ」を感じさせるものとなっています。

 


To be continued...

「新記号 vol.6」に行ってきた。【2/3@南阿佐ヶ谷】

以前記事にもしたことがある久保田 有貴さんの自主企画、「新記号」に行ってきました。

 

いつもなら対バンで数組他にもアーティストを呼んでやっているのですが、「去年バンド編成のワンマンライブをやって、逆に自分一人だけのライブをやりたくなった」とのことで、出演者は久保田さんただ一人。

でも今まで彼のワンマンライブに行けてなかった自分としては初のワンマンライブとなり、ちょっぴり嬉しかったです。

 

さて、以下よりライブのレビュー。MCはこんなニュアンスのこと言ってたな、って感じです。

 

1. 輝き、2. アイディライト
現時点での最新シングル「輝き」からスタート。
で、その次が「アイディライト」。盛り上がりが格別でした。

 

3. 体温と匂いと君と、4. バギーノート、5. ラフストーリー

次に最近全然やってない曲を!ということで「体温と匂いと君と」。確かに配信だとよくやってた印象がありますがライブだとあんま聞いた記憶がありません。レア度高め。

「バギーノート」も「〝僕もやってくれ〟と声が聞こえた」とのこと(笑)で披露。初めて聴いた時、「夕空の星」も新曲だったんですよね。そのライブに行った時のツイートが以下になります。

 

 

そんな訳で、こちらもレア度の高い選曲でした。そしてアウトロからそのまま繋がるように「ラフストーリー」。繋ぎの編曲が見事でした。

 

6. 待望、7. ロマンスの終始

MCにて、弟さんの結婚式@ハワイで歌うことになり、大きなアコギは持っていけないから、ハワイっぽくギタレレを購入し当日はそれで歌ったものの、以来(ギターケースが)埃をかぶった状態だったので、今回せっかくの機会だからこれを使って歌います、と始まった「ギタレレコーナー」。

でもギタレレの音色に合うような能天気な感じの曲が全然ないからどうしようかな……と悩んでアレンジしてたらいい感じになった曲が一つだけあったとのことで「待望」を披露。夕暮れのハワイな雰囲気でした。

次に「ロマンスの終始」は「一曲だけ(能天気なやつ)ありました!」とイントロを弾きながら叫んでの披露。いい具合にギタレレにマッチしてました。

 

8. イージー、9. でこぼこでも

この日やってる曲が失恋ソング多いからと、「純粋な愛の歌」である「でこぼこでも」をセトリにないのに急遽披露。エモーショナルなひとときでした。

 

10. capsule.、11. 共犯者、12. fly high

また「声が聞こえてきた」(笑)と、全然使っていなかったというハーモニカとともに「capsule.」。ハーモニカが入るとまた印象が全然違いますね。

そして「終盤戦は弾き慣れてるやつを弾き慣れてる感じでどんどん行きます」と「共犯者」「fly high」。でも個人的には「fly high」ってライブであんまり聴いた記憶がないのでこう続くのか!と少しびっくりでした。

 

13. 夕空の星、14. 白地図

ラスト2曲に入る前にMCという名の謝罪。本当は2ndアルバム「VisionS」を今日に合わせてリリースしたかったけど、「自分の悪い癖が出て」まだ完成してない、とのこと。でもその代わり、少しでもアルバムの雰囲気を味わえるようにと、「夕空の星」をそのオケに載せて披露。物凄くいい仕上がりで、アルバムで聴けるのが本当に待ち遠しいです。

で、本編ラストはお馴染みの曲。最後のコーラスの合唱も定番になってきましたね。

 

アンコール

16. 永遠のプルーフ、17.だけど

「永遠のプルーフ」を聴くのも久々だったなあ。その上、初めの方は生声生音で、っていうのが贅沢だった。でも途中で「プライドヴァージョン」と混ざっちゃって(例によって「声」が聴こえて)混乱したらしい。(苦笑)

だけどのC&RはMayDayRay時代からお馴染みである意味で安心感。笑

 

 

そんなこんなでたっぷり17曲の約2時間。濃厚な時間でした。MayDayRay時代のレパートリーがたくさん聴けて嬉しかったです。あと、改めて歌詞中の「光」の登場頻度高いなーって思いつつ聴いてました。笑

アルバム待ってます!